
新元号が発表 令和を生きていく
2019年4月30日をもって平成は幕を下ろします。
1989年1月8日に始まり30年と113日の歴史を刻みました。
そして新しい時代が始まります。
新元号も発表されましたね。
新しい元号は令和
注目された元号は「令和」と決められました。
万葉集から抜粋した言葉のようです。
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められている」だとか。
凄くイイなと思います。
そして私はこの「令和」という言葉が別の意味でこれからの社会を表していると思っています。。
というわけで今回はこの「令和」という新元号について話していきたいと思います。
ドライな印象
まず「令」という字は個人的にすごくドライな印象を受けるんですよね。
命令、指令、号令などに使われている字です。
上から目線というか、支配的で薄情な性格を想像させるような気がするのです。
「冷たい」という字にも似ています。
「冷」は冷酷、冷淡、冷徹、冷酷という言葉などに使われています。
全く意味は異なるのでしょうが見た目が似ていること、「れい」という読み方もまたクールなイメージを連想させます。
ハートフルな印象
そしてもう一つの字は「和」。
平和の和、人の和、家族の和というようにすごくハートフルで優しい印象を受けます。
このように「令和」という言葉は”ドライ”な印象と”ハートフル”な印象の相反する意味を合わせ持ったレトリックな言葉だと思うのです。
テクノロジーと人の心
このように「令」と「和」を解釈し社会の文脈に当てはめると「令」はテクノロジー、「和」は人の心に当てはまるのではないかと思いました。
人の心を持たない「ドライ」なテクノロジーが全てを塗り替える時代と、人の心は人の心で満たす「ハートフル」が融合する時代。
つまり「令」と「和」が共存する時代を表しているような気がします。
全く関係ないことですがこのようなニュアンスを感じるんですよね。
テクノロジーが発達
これからはAIをはじめとしてテクノロジーが人々の生活を良くしていくと言われています。
無人店舗が出てきたり介護ロボットが出てきたりなどですね。
AIに対して若者の4割が「機会に仕事をとられる」と懸念しネガティブなイメージを持たれているという記事も出ていました。
人の明るい接客、交わす一言、そうゆう空間が機械に置き換えられることは、それは文字通り”機械的”で人の心を感じられない”ドライ”な一面があると思います。
機械は凄く便利で人を豊かにするけど心は満たされない。
このようなテクノロジーのどこかネガティブで無機質で機械的な性質が「令」の持つ薄情、支配的なニュアンス(と思っている)と重なったんですよね。
そしてそれが当たり前になるからこそ「和」の概念が大切になってくるということ。
それは「人の心」が大事になってくるということです。
物はアマゾンなどで手軽に買えるようになりました。
物質自体は簡単に手に入る時代になったからこそ「この人から買いたい」、ストーリー性のあるもの、人の心のあるものに惹かれるようです。
つまり物よりもコト、体験を買う時代ということです。
コミュニケーションもスマホの中だけでできるようになりました。
バーチャル空間でのコミュニケーションも進んでくるようです。
だからこそリアルな場所での人のコミュニケーションに価値が出てくると言います。
さらには人間自体がテクノロジーと融合し身体障がいもテクノロジーによって解決されることもあるようです。
テクノロジーでは解決できないこと
テクノロジーが進化しても解決しない問題もありますね。
「天の時は地の利に如かず地の利は人の和に如かず」という言葉があります。
何かを達成しようとするとき、天の時を得ていても(時期的好機)、地の利がなければ成就することはできず、地の利を得ていても、人のとの協力、団結がなければ、これも成就することはできない。 という意味。
例えばこれを現代らしくいうと
「テクノロジーの進化や地域の利点なくしてイノベーションは起こせない。でも逆にテクノロジーの進化、地域格差の解決があったとしても結局、人の心、協調性、思いやりがなければイノベーションは起こせない」
このように当てはめることはできないでしょうか?
つまりこれからはどれだけテクノロジーが社会を潤しても人の心(和)は人の心(和)で満たす。
AIが人間を支配するときが来ても人の心の団結には勝てない。
そんな風に考えられるのではないでしょうか?
個人も令和マインド
個人でもドライでいつつ優しくなければいけません。
この時代の中でレールを外れる人間を軽蔑する人間とは付き合わない、勉強しない人とは離れる「ドライ」なマインド。
かつ多様性を認め合い、思いやりを持つ「優しい気持ち」が大切です。
令和を生きていく
テクノロジーとハートフルが共存する時代。
それがより求められてきるような気がします。
テクノロジーの力に頼りながら機械ではできない人の優しさ、思いやりで世の中を良くしていく。
つまり「令」と「和」が上手く融合した「令和」という時代を表している。
そのようなことを感じていました。
※この場合の人は私自身の事ではなく社会的な意味での人を表しています。
私自身がこの記事のことを実践できているということではありませんし、これから自分もこうありたいという気持ちも含めて書いています。
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